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2010年6月 7日 (月)

告白/湊かなえ

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市立S中学校1年B組、3学期の終業式の日
愛娘が学校のプールで事故死した担任・森口悠子は生徒たちに教師を辞めることを告げ
シングルマザーになった経緯を語り始める。 そしてこう続けた
「愛美は事故で死んだのではなく、このクラスの生徒に殺されたのです。」
娘を殺された中学教師が、 刑事責任を問われない犯人の生徒に仕掛けた復讐劇の結末は・・・
2009年 本屋大賞受賞作品


湊かなえのデビュー作「告白」を読了。
映画化されたこともあり興味本位で平積みされていた文庫本を手にとったのがいけない。
2ページほど読み進めた段階で惹き込まれてしまう。
あらら 久しぶりの一気読みをやらかしてしまった。

ある事件を被害者の母である担任教師、級友、犯人の身内、犯人によって
各章ごとにモノローグ形式で語らせているわけだが
それぞれ語り手が変わる度に新事実が浮かび上がってくる。
語っていることが真実とは限らない。
いや、もしかすると語っている本人もそれが嘘だとは意識していないかもしれない。
何が真実で何が嘘なのか読み進めるにつれてわからなくなっていく。
続きが読みたくて、結末が早く知りたくて ぐいぐい惹き込まれていくのは
この小説がエンターテイメント性に優れた作品だからだろう。

最後まで重く救いのないストーリー
読み終わった瞬間の爽快感とも虚無感ともつかない奇妙な感覚は初めて。
登場人物がいずれも狂気を感じさせる不気味さを漂わせているにもかかわらず
読み手に精神的ダメージを与えないのはギリギリの所でリアリティが欠如しているからだ。
正直言ってミステリー性は低く、サスペンスとしても2時間ドラマレベルではあるが
読んでる間は荒唐無稽な展開もスルーさせてしまう魅力が「告白」にはある。
処女作パワーを侮ることなかれ


 

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「告白」/湊かなえ(双葉文庫刊) 今までにないタッチの文体と進行。ただただ一人称の世界が、“娘”というキーワードの下にあまりに淡々と語らせて、どんどん深みに落ち込んでいく。嫌がおうにも次のページを捲っている自分に気付く・・・。文庫本になったので、かみさんが買って来てくれたのだが、ページを開くと、びっちり埋められた漢字練習帳のように余白が殆どないページに、恐れることなく溺れていく。ほぼ一人称の世界で綴られていくこの作品は摩訶不思議なテンポと浮遊感を感じ... [続きを読む]

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